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【日本語訳】緊急報告会(11/22)小農リーダー冒頭発言

3カ国民衆会議DAY3 (2018年11月22日、参議院議員会館)

モザンビーク小農リーダーの冒頭のお話【仮訳】
コスタ・エステバンさん
(モザンビーク/ナンプーラ州農民連合代表)


Part2
https://www.youtube.com/watch?v=DbfxcV5RT9I&feature=youtu.be
8:40-17:20

*見出し、(*)は、本人に確認のうえで作成。

1. 挨拶
皆さま、こんにちは。
来てくださった皆さまに感謝します。
出席しているJICAにも。

先ほど仲間が述べたように、今回こそは、(JICAとの)議論が意味のあるものになるよう祈っています。

今回こそは、JICAの皆さんが、私たちをリスペクトし、我々をアニマル(動物)のように、あるいはそこらの人間のように扱わないことを期待しています。
なぜなら、モザンビークは我々の国だからです。

2. 政府からの無回答
ここで強調したい点は、私たちがプロサバンナ事業について追いかけるようになったのが、2012年、2013年で、今2018年となっていることです。
この間、私たちは、モザンビーク政府やJICAにいくつもの「書簡」「非難文」などを出してきました。

3カ国政府に対して、「公開書簡」も出しました。
しかし、これまで、きちんとした回答を得るには至っていません。少なくとも、日本政府にはきちんとした回答をしてほしい。できるか分からないけれど。

3. 「公聴会」と呼ばれる何か

次に強調したいのは、公聴会のことです。いえ、「『公聴会』と呼ばれる何か」のことです。

私もこれに参加しました。下(郡)のレベルから州のレベル、そしてナショナルなレベルのすべてに参加しました。その結果として言えるのは、これは「オープンな公聴会」と呼べるものではなかった点です。

どのようなことが起ったかというと、招待状を持っている人だけが会場に入ることができて、もっていない人は入れなかった。会議室に入って驚いたのは、そこが学校の先生や看護師だらけだったということです。これを「オープンな公聴会」と呼んだわけですが、会議室には地元の有力者しかになかった。

郡のレベルでは2つの会議が開催されました。一つは、郡役場の会議室でのもの。そして、地区ポスト役場の会議室でのもの。

想像してみてください。そんな部屋に入っていけるのはどんな人か? そこら辺の小農たちが入れるものか、を。郡役場にコネを持っている人たち、招待状をもらっている人たちだけが入っていける。

私たち市民社会、私のような小農が入るには、インターネットにある招待状をダウンロードして印刷する必要がありました。私はその印刷された招待状を持って歩いたから入れた。そして、「この公聴会はオープンでパブリックのものはずだろう?」、そう主張して入りました。

4. 人権侵害とJICAの責任

この「公聴会」の後、多くの人たち、多くの小農が、目をつけられ、弾圧され、恫喝されました。「公聴会」に応じたためです。

この責任はJICAにあります。
私たちの政府にも問題はありますが、JICAが一番の責任者です。
なぜなら、JICAがこの援助にお金を出さなければ、このような結果、ストーキング、恫喝はなかったからです。もしJICAが援助にお金を出さなければ、私たちはこのような誹謗中傷を受けることはありませんでした。

5. プロサバンナのための土地はない
私たちの土地は肥沃です。
モザンビークの農業を知らない者にとっては、私たちの土地は使われておらず、広大に見えるかもしれません。

しかし、私たちにとって、私たち小農にとってすら、土地はすでに足りていません。放棄された土地などはまったくないのです。使われていない土地なども一切ありません。

日本の皆さん、私の家にきて、コミュニティにきてみてください。私たちの間ですら、土地紛争があることに気づくでしょう。小農たちは土地を探して彷徨っています。「私の土地だ!」と言い合っている小農を目の当たりにするでしょう。モザンビークには土地など余っていないのです。

私たちがこの事業(プロサバンナ)を止めなければならないと言っているのは、この事業を実行することで必要になってくる土地がモザンビークには十分にはないことを知っているからです。

6. JICAの言う通りにして収穫を失った小農
また、JICAは全員が裨益すると主張していますが、この事業は小農に「利益」をもたらしていない。そして、私はこの「利益」など受けたくないのです。

私がみたことを話します。2015年、この事業によって小農は「利益」を失いました。JICAがどこからかの種子(*改良品種)を「畑学校(フィールドスクール)」に持ち込んで、これを作付けるように小農に言いました。小農がこの種子を植え付けた畑ではたった1キロの収穫すら得られなく、「利益」を失ってしまったのです。

その後モニタリングにきたJICAの人間は、この小農がまったく生産できなかったのを目撃しました※1

一方、その横にある他の小農が自分の種子で育てた畑では、メイズや豆やトマトが、化学肥料や農薬などを使わなくとも、豊作だったのです。しかし、JICAが事業を実施した畑では生産できなかった。

私たちの土地は肥沃です。だから、私たちは「プロサバンナにノー」と言います。私たちの土地はモザンビーク人のものだからです。皆さん、私たちの間ですら土地は十分にないからです。

7. プロサバンナを強行するためにお金を投じるJICA
私たちはよく知っています。
JICAはモザンビーク政府が事業を実施局面に移したいと述べていると主張しますが、実際はJICAのお金こそがそれを促していることを。つまり、JICAが事業の実施にお金を投入することで、プロサバンナを強引に推し進めているのです。

私たちはJICAに対して異議申し立てを行いました。しかし、JICAは証拠がないと主張しました。ここに証拠があります。

先日、エドアルド・コスタ ※2とプロサバンナ調整室(*モザンビーク農業省)のジョアオン・イニェマが、ナンプーラ州農民連合に「対話」を求めてやってきました。なぜなら、そうしないとJICAが資金援助を停止するというから「対話」を求めるというのです。そして、「対話」をすれば、事業を進めるというのです。私が言ったのではなく、プロサバンナ調整室の人間が言ったことです。

そして、仲間が言ったように、(11月の)14日と15日にグルエ州で、「市民社会メカニズム(*MCSC)」が「対話」を求めてきました。その理由は、JICAが事業を実施に移すには「対話」が必要だと言っているからやるのだということでした。

8. なぜJICAは未だにお金を無駄に?
どうしてJICAは、未だにお金を無駄にするのですか?
私たちは事業に反対だと言うのに、どうして?
2012年以来、ずっと言い続けているのに、なぜJICAは浪費し続けるのですか?なぜJICAは、ノーという声、人たちに応じられないのでしょうか?

9. JICAのお金によって創り出された分断と「メカニズム」
先ほど紹介した「メカニズム」を作ったのは南からきた人たちでした ※3。北(*プロサバンナ対象地)の人間ではない。JICAのお金を使って、南(首都)から北にやって来て、この「メカニズム」は作られた。良い心をもったモザンビークの民衆、北の民衆を騙して。

JICAによって分断させられています。そして、今度は同じ人たち(*南からやってきてJICAのお金で北の市民社会を分断した人たち)が、「南の人間(市民社会)は議論に入れない」と主張します。なぜ? 彼ら(南の市民社会)は、同じモザンビーク人の痛みを肌で感じている行動しているのに? 小農たちが土地を失うかもしれないから?

10. 「小農農業」を撲滅しようとするJICA
私たちは、JICAが小農農業を撲滅しようとしていることを熟知しています。しかし、私たちはこの「小農農業」にこそ依存して暮らしてきたし、生存しています。

しかし、JICAは私たち小農がこの農業を継続することを許しません。

私たちは、ネイティブあるいはローカルな種子をリスペクトし、それに価値をおき、シェアーして農業生産を可能にしています。たくさん収穫しています。もし皆さんが希望するのであれば、トウモロコシや落花生など、買ってもらってもいいぐらいです。

JICAやプロサバンナの助けなしに、モザンビークの小農は生産し、豊作を可能としています。

ありがとうございます。

※1 市民社会会合(11月20日)時の話では、JICAの専門家が「化学肥料を入れないからだ」とこの小農に述べたとのエピソードを披露。また、JICAのこの事業(Prosavana-PEM)に参加した小農らが、JICAからもらった種子で生産したものを自分では食せず、自家消費用の野菜や穀物の生産をあえて別の小農の昔からの種子を購入して続けていることから、小農自身がその危険性を認識していると指摘していた。
※2 JICAが2015年にモザンビーク市民社会の「マッピング」と「メカニズム」を結成するために契約した地元のコンサルティング企業(MAJOL社)のコンサルタント。2016年3月にMAJOL社の契約は一旦終了したものの、そ<の直後の2016年6月にJICAは同社と再契約をし、このコンサルタントを今度は農業省のプロサバンナ調整室に派遣し続けている。
※3上記のJICAが契約したMAJOL社のコンサルタントのこと。コンサルタント・リーダーは元WWFモザンビークのディレクターで、WWFモザンビークのスタッフが「メカニズム」結成に中心的役割を果たす。

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